更新日:2018.10.23

北欧の小国スウェーデンでは、体内にマイクロチップを埋め込む人が多い

北欧の国、スウェーデンは現在最もキャッシュレス化が進んでいる国だと言われています。国内で現金を使った消費活動は、全体のわずか2%のみというデータも出ているほどです(引用元:Interesting Engineering)。キャッシュレス化に伴い、様々なものがIT対応し始めているスウェーデン社会ですが、技術開発も目をみはるほどのスピードで発展を遂げています。

最も驚くべき技術としては、機械に手をかざすだけで決済が終了してしまったり、電車のチケットの読み取りが完了するシステムです。魔法のように聞こえますが、実は手に専用のマイクロチップが埋め込まれているために可能なことなのです。

マイクロチップを用いて電車の運賃精算風景(スウェーデン)

引用:https://www.independent.co.uk/life-style/gadgets-and-tech/features/sweden-microchips-contactless-cards-biohackers-dystopian-future-a8408486.html

 
人間の体に人工的なものが埋め込まれていることは少し違和感がありますね。実際にマイクロチップを埋め込んでいる人たちはどのような思惑があってそうしたのでしょうか。

キャッシュレス化の後発国と言われている日本。最もキャッシュレス化で進んでいるスウェーデンから学ぶことはたくさんあります。キャッシュレス社会先進国の取り組みをのぞいてみましょう。

スウェーデンではいったい何人がマイクロチップを肌に埋め込んでいる?

キャッシュレス化が進むスウェーデンでは、2018年6月時点で3,500人もの人が体内にマイクロチップを埋め込んでいます

マイクロチップはまさにお米一つ分ほどの大きさで、親指と人差し指の間に埋め込みます(引用元:Mental Floss)。このマイクロチップを用いることで、電車のチケットは手をかざすだけで買え、玄関やジムの扉や鍵も手をかざすだけで開けることができます。また、クレジットカードをマイクロチップに読み込ませることもできるため、タッチ機能のある機器に手をかざすだけで支払いを済ませることが可能です。実際にマイクロチップを体内に入れている人がレントゲンを撮ると、下の画像のようになります。

マイクロチップを体内に入れたレントゲン画像(引用)

引用:http://uk.businessinsider.com/swedish-people-embed-microchips-under-skin-to-replace-id-cards-2018-5

これほどまでに小さいマイクロチップで、支払いや解錠などがたやすくできるなんて、技術の進歩は目覚ましいですね。

実際に肌にマイクロチップを埋め込んだ人の感想

3,500人もの人々がその体内にマイクロチップを埋め込んでいる現状ですが、実際に埋め込んでいる人はどういう風に感じているのでしょうか。

このビデオはスウェーデンではなくアメリカで撮られたものですが、ある会社の従業員を太守鬼、マイクロチップを体内に埋め込んだことに関するインタビューをしたドキュメンタリーです。

引用:https://interestingengineering.com/thousands-of-swedes-now-use-microchips-for-id

ある会社では、社内のセキュリティを解除するためのマイクロチップを体内に埋め込む技術を導入しました。その副社長によると、「最初は感染症などが怖かったけど、しばらく時間が経ってもなにも起こらないから今では安心して使っているよ。」ということで、時を追うごとに体内のマイクロチップへの信頼度が上がっているようです。

さらに同じ会社で働く女性社員も、マイクロチップは先進的でとてもカッコいい技術だ、と肯定的な意見を持っています。「転職先の会社がマイクロチップを体に埋め込むことを推奨していたわ。最初はやるつもりはなかったけど、やってみて正解だわ」とその利便性を高く評価しています。

個人情報を取り扱う専門家は、マイクロチップの安全性について、一定のセキュリティレベルが保持されていることを示します。「今の時代はスマートフォンやクレジットカードの履歴などでいくらでも個人情報は流れている。今更マイクロチップを入れただけで劇的にトラッキングが増えることはない。動物みたいにGPS機能もついていないしね。」といいます。

体内にマイクロチップを入れる工程は痛そうですが、一度体に入ったマイクロチップはなんと自分で取り出すことも可能です。興味本位やトライアル気分で試すこともできそうです。

今のところ、実際にマイクロチップを体に取り込んだことで深刻な身体被害が出たという情報はなく、この技術を実際に試している人がネガティブな印象を持っている、という内容の報道はありませんでした。

どうしてマイクロチップを肌に埋め込むことが増えている?

2015年を期に一気に人気となった新技術のマイクロチップですが、どうしてこれほどまでに広がったのでしょうか。特にその広がりが驚異的なスピードを見せたスウェーデンに焦点を当ててみましょう。主にスウェーデン人の社会的特性と、新しい考え方を持つ専門家の出現の2つが大きな要因だと考えられます。

2つの要素:スウェーデン人の社会性とバイオハッカーやトランスヒューマニストの登場

「マイクロチップを体の中にいれる」と聞くと、早い段階で心配になるのが情報の安全性です。個人情報が詰まっているマイクロチップのため、情報を盗まれる可能性があるのではないかと思うでしょう。そのためにマイクロチップを体に埋め込むことに抵抗がある人が多いのは事実ですが、スウェーデンではその傾向があまりみられませんでした。

この傾向は、スウェーデン人が持つ特有の社会観が要因と言われています。社会保障システムを始め、かなり広い領域の個人情報が政府に流れている実情があり、個人情報をオープンにすることに抵抗がないのです。政府のデータベースにアクセスすれば、お互いの年収までわかるシステムもあります。それほどまでに個人情報に対してオープンなスウェーデン人だからこそここまでマイクロチップが浸透したと考えられます。

また、別の要因は新しい技術と考え方を持つ専門家の増加です。彼らは、バイオハッカートランスヒューマニストと呼ばれる専門家です。バイオハッカーとは、研究室などで研究するいわゆるプロとは違い、アマチュアとして独自に研究を進めている人たちであり、非公式の研究を行なっている専門家です。彼らは自分たちの出資で研究室を作り、技術開発を進めているため低コストでの開発を行なっています発展途上国の人々にも便利な技術を使えるように、という思いを持って開発に取り組んでいるバイオハッカーもいるため、コンぺティティブで実践的な開発がスピード感を持って進んでいるのです。

一方で、トランスヒューマニストは人間の身体の限界に挑戦しようと画策する人たちのことです。これからAIが発達していく社会になる、と見込んだ人たちが、AIやロボットが台頭する世界になっても太刀打ちできる人間を「造り出す」ために、マイクロチップを体内に埋め込む技術開発に協力しています。主に人体への影響など、健康に関する領域の研究が中心です。

これら2つの新しいタイプの専門家の存在が、スウェーデンでマイクロチップの技術を発展させてきた中心的存在だと言えます。彼らの存在に加え、元々培われていたスウェーデンの社会的素地の特徴が重なって、スウェーデンで爆発的に広がったと言われています。

スウェーデンは国民全員がキャッシュレス化に賛成なのか?

個人情報を共有することに抵抗がない傾向のあるスウェーデン人ですが、果たして国民全体から支持を得られているのでしょうか。

実はそうでもないようです。

キャッシュレス化に伴い恩恵を受ける人口は大きいですが、特にお年寄りなど新しい技術に慣れていない人からは厳しい意見が多いようです。

73歳のジョンソンさんは「キャッシュレスになってから、そのサービスを使わない人には従来のサービスを利用し続けるためにお金がかかる。銀行は’インターネット上で取引をすれば無料になりますよ’というが、インターネットも持っていないしやり方がわからない」と困っているようです。「銀行はコストカットに躍起になりすぎている」と批判するニルソンさんは、ジョンソンさんと同じく銀行の完全なキャッシュレス化・オンライン化に抵抗を持っているようです。「年配者に対するトレーニングが必要だ。銀行はそういうトレーニングをしなければならない」年配者が社会から隔絶されないような配慮を求めています(引用元:BBC)。

そのような声を受けて、スウェーデンで最も大きな銀行であるSEDでは年配者や、オンラインサービスに不慣れな人々に向けての「ラーニングサポート」と呼ばれるサービスを、現金を取り扱っている支店で提供しています。現金を取り扱っている場所はもうほとんど残っていませんが、数少ない支店で訪れたお客さんに対してつきっきりでオンラインサービスの使い方を教えるサービスです。SEDの消費者アドバイザーは、「オンラインでできるところはオンラインで、対面でやるところは対面で、適宜対応できるようにしていきたい」と、デジタルな機能と実質的な機能の融合を示唆しています(引用元:BBC)。

マイクロチップを体内に取り組むのは危険?

マイクロチップを体に埋め込むことを想像すると、危険なのではないかと恐ろしくなるかもしれません。また、一度体に入ってしまったマイクロチップは取り出せるとはいえ、特別な処置が必要です。もしハッキングされて情報が盗まれたら、と考えると情報の安全性も心配です。

マイクロチップの画像(引用)

引用:http://uk.businessinsider.com/swedish-people-embed-microchips-under-skin-to-replace-id-cards-2018-5

 
前述の通り、実際に長年マイクロチップを体に入れている人からは、体調不良や感染症にかかったという相談はないということです。ところが、専門家からは免疫機能を刺激してしまう可能性がある、との指摘が出ています。免疫機能とは、体に異物が入ってきたことを感知するやいなやそれを取り除こうとするセキュリティシステムです。理論的には免疫機能が過度に刺激されアレルギー反応が起こることもあるといいます。装着の前には必ずチェックが必要です。

さらに、気になる情報の安全性ですが、現在の技術では扱える情報量が少ないためにセキュリティは完璧だといえます。ところが、これから技術が進歩して様々な情報をマイクロチップに入れることができるようになると、そういうわけにはいかなくなります。膨大な情報量であることに加えて、情報の領域が多岐にわたるために、セキュリティが追いつかない可能性が示唆されています。コンピューターがハッキングされる要領で、マイクロチップが犯罪の標的になる可能性はぬぐえません。引用元:South China Morning Post

利便性が高いマイクロチップを利用の際には十分に注意が必要である、ということがわかります。

マイクロチップを肌に埋め込む技術は日本で流行する?

スウェーデンでは急激に伸びた体内にマイクロチップを埋め込む技術ですが、日本では受け入れられるのでしょうか。現在日本のキャッシュレス決済普及率は18.4%です(NHKより引用)。クレジットカードやスマートフォンを使った支払い方法に抵抗がある、という方も少なくはありません。むしろ、数字の上では多数派です。

政府の増税発表に伴う、キャッシュレス決済の利用促進制度を打ち出しましたが、どれほど日本社会に浸透するかは、いまだに未知数です。とはいえ、確実に国際社会のIT化の波は日本にも到達しつつあります。(参考記事:[徹底検証]キャッシュレス決済で2%還元制度を政府が導入?財源はどこから捻出?)

手をかざすだけで支払いが完了する光景は映画でしかみることはないと思われていたかもしれませんが、今ではもう現実です。取引をより簡単にするキャッシュレスシステムが浸透すればするほど、取引の時間は軽減され、効率化が進みます。効率のいい取引が優先されるため、世界のスピード感に取り残されないためには、新たな技術をどんどん取り入れることも必要かもしれません。

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