iOS14からApple Payとも連携！かざすだけで決済可能な「app clips」

公開日：

2020年7月2日

更新日：

2020年12月10日

iOS14からApple Payとも連携！かざすだけで決済可能な「app clips」

iPhoneをご利用のみなさんは、iPhoneアプリが増えすぎて、どこに何があるか分からなくなっていませんか？

多くな便利なアプリがリリースされ利便性は向上する一方で、iPhoneがアプリで溢れかえってしまう欠点もあります。

そんな煩わしさを解消するために登場したのが、2020年末にリリース予定のiOS14から新たに加わる「app clips」です。最大の特徴は、利用したいサービスのアプリを持っていなくても、提示されるQRコードを読み取るだけで決済などの機能を利用できることです。

2020年6月に発表されたAppleの発表情報から、app clipsの魅力や使い方などをご紹介します。

1 app clipsとはどんな機能？
- 1.1 app clipsの使い方
2 app clipsの情報セキュリティは安心？
3 この記事のライター：Maya Shinoda / ポモチ専属ライター

app clipsとはどんな機能？

app clips は、「軽く・スピーディに・見つけやすい」サービスであると紹介されました。

その名の通り、NFC(近距離無線通信)やQRコードを読み込むと、簡易アプリがsafari(ブラウザ）で開かれ、app clipsの機能を使うことができます。

例えばコーヒーショップで支払いたい場合。用意されているQRコードを読み取るだけで、Apple Payが開かれ決済することができます。また、レンタサイクルを利用したい場合では、専用のアプリを持っていなくても貸し出し・支払いなどの機能がブラウザ上で利用できます。

アプリをダウンロードする手間が省けるうえに、面倒な会員登録などもあらかじめApple Pay等に登録している情報が反映されます。スマホ上で行う作業が格段に少なくなります。

そんなapp clips自体は10MB未満と超軽量、アプリをいくつもダウンロードして容量を逼迫する日常ともおさらばできます。

app clipsの使い方

app clipsは、iOS14以降のiPhoneには自動的に付帯している機能です。利用するために特別な作業をする必要はありません。

店舗やサービスで用意されているQRコードやNFCを読み取ると、機能を利用するための画面が表示されます。専用アプリをダウンロードする必要もなくブラウザ上で操作は完了します。

Apple Payに登録しているiPhoneであれば、QRコードを読み込むだけで支払いを完了させることができます。非接触用の機械に対応していない店舗でも安心して利用することができます。

また、スマホ決済を利用する際など、対応するアプリがiPhone上にある場合は、そのアプリが開かれます。この機能は従来のiPhoneにも付いていますね。

友達同士でapp clipsの情報を共有することも簡単です。iMessageを使い、送りたい相手に送るだけでその人もすぐ同じ機能が使えるようになります。

app clipsの情報セキュリティは安心？

QRコード一つを読み込むだけで数々のサービスが利用できるapp clipsですが、iPhoneに登録されている情報などの安全性は保たれるのでしょうか？

登録が必要なサービスを利用する際、iPhone内にある情報が自動的に反映されるため、登録の手間が省けることが魅力です。一方で、iPhoneの内容が不正に利用されたり、流出しないかなという不安がありますよね。

app clipsからアクセス可能な情報は厳しく制限されています。特にHealthなど、個人的な情報が貯まっているサービスへのアクセスは原則できません。利用するアプリによってはHealth情報を求められる場合がありますが、その際は通知で許可を求められる見込みです。

また、しばらく同じサービスが使われていないと、全ての情報がデータベースから削除されます。削除されるまでの期間は明らかになっていません。

一方で、頻繁に利用するサービスなどは、前回に利用した内容などがオススメとして通知される場合があります。例えば、フードデリバリーサービスを利用する時、アプリを経由せずにapp clipsを起動して利用すると、注文内容などの情報が蓄積されます。また同じサービスを利用すると、前回の注文内容からオススメ情報が送られることがあります。

AppleのiOS14、リリースが楽しみです！